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産業保健師って思ったよりつらい…。向いてないかも

看護師とは別のつらさがある…
そんなふうに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
看護師から転職して病院とは全く違った世界が新鮮だった人もいるでしょう。
しかし徐々に慣れてくると産業保健師は産業保健師で看護師とは異なる悩みや辛さを感じるようになってきますよね。
こんにちは、ぴすです。
私は産業保健師として働き始めた当初、毎日モヤモヤが止まらず「ちょっと違ったかも」と思う日も、実はたくさんありました。
この記事でわかること
産業保健師って看護師より楽そうに見えるけど、実際に働いてみると
「思ってたのと違う…」
「看護師とは別のつらさがある…」
そう感じる場面、ありませんか?
私自身も、病棟から産業保健師に転職したときは、新しい環境やオフィス勤務にワクワクしていました。
でも──
時間が経つにつれて、徐々に「え?これってどうなの…?」と戸惑ったり、孤独を感じることが増えたんです。
この記事では、そんな風に思ってしまう理由と、それをどう乗り越えたらいいかを、実体験を元にできるだけわかりやすくお話しします。
対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてください!
産業保健師がつらいと感じる主な5つの理由

- 一人職場・少人数での勤務が多く、負担が大きい
- 成果が見えにくく、やりがいを感じられない
- メンタル不調者対応が難しい
- デスクワークが多くつまらない
- 社員にうざがられることも多々
順番に解説していきます。

①一人職場・少人数での勤務に、負担が大きい
産業保健師の職場は、自分一人職場、または1~3人程度の少人数体制ということが多いです。
そのため、一人ひとりにかかる業務量や役割の負担が大きくなりがち。
また、誰かに相談したくても、周りに同じ職種がいない。
困ったとき相談できる相手がいなかったり、昼休みにちょっと愚痴をこぼしてリフレッシュ…なんてことも、できないことがあります。
孤独感を感じたり、分からないことやちょっとした悩みも、共感してくれる人が近くにいないと、ストレスに感じる保健師は多いです。

②成果が見えにくく、やりがいを感じられない
たとえば看護師なら、患者さんが元気になっていく姿を見たり、「ありがとう」と声をかけてもらえたり。
成果が目に見えて、やりがいを実感しやすい仕事ですよね。
でも、産業保健師の仕事は「病気を予防すること」。つまり、「問題が起きないようにする」ことが成果。
結果が見えづらいのが正直なところです。
たとえば生活習慣病の予防って、何が一番大事だと思いますか?
それは、本人の「やる気」「自覚」「健康への関心」です。
生活習慣病の予防で大切なのは、毎日の食生活、運動習慣、睡眠など日々の生活習慣。
でも実際には、
体に不調が出たり、病気にならないと、
本気で生活を変えようと思えない人も多いのが現実です。
しかも生活習慣って、1日や2日で変わるものじゃない。
結局本人がやる気になって主体的に取り組まないと、継続もできない。
もちろん、やる気にさせて、行動を継続できるよう支えることが産業保健師の役割。
でも実際に行動するのは「本人」であって、産業保健師の役割は「きっかけを与えること」までにとどまることが多いんです。
だからこそ、直接的な成果がでるわけでもなく、自分の声かけや面談がどれくらい効果があったのかが見えづらい。
もちろん、数ヶ月後に健診の数値が良くなっていたり、「最近、1駅は歩くようにしてるんです」なんて話が聞けると、本当に嬉しい。
でも、そんな変化が毎回目に見えて返ってくるわけではなくて。
産業保健師の仕事は、地味で気づかれにくい仕事。
だからこそふとした時に、
「私のやっていることって、意味あるのかな…」と悩んでしまうこともあるんですよね。

③メンタル不調者対応が難しい
産業保健師の仕事の中でも、特に難しいのが「メンタル不調の方への対応」です。
メンタルの不調って、数値や検査では見えないぶん、相手の表情や声のトーン、言葉の選び方から「なんとなく」気づくしかないこともあります。
「この人、ちょっと気になるな…でもどう声をかければいいんだろう」
「大丈夫ですって言ってるけど、本当に大丈夫なのかな…?」
そんなふうに迷いながら接することも少なくありません。
さらに難しいのは、踏み込みすぎると逆に負担になることもあるし、慎重になりすぎると、何もアプローチできず終わってしまうこともある。
つまり、正解がないんです。
メンタル不調の背景には、職場の人間関係、業務量、家庭の問題など色んな要因が複雑に絡んでいて、保健師ひとりの力では解決できないこが多い。産業医の先生も、いつもそばにいるわけではないんです。
チームで動いていれば悩みを共有できますが、保健師が一人の職場だと自分の判断に自信が持てないまま対応を進めなければなりません。
「あの対応で本当に正しかったのだろうか」
──そんな不安や迷いを、ずっと一人で抱えてしまう方は多いです。

④デスクワークが多くつまらない
産業保健師って、なんだか各部署と連携を取ったり、人と向き合う仕事というイメージが強いかもしれません。
でも実際に働いてみると事務作業やデスクワークも多いんです。
たとえば…
✔ 健診結果のチェック&分類
✔ 資料の作成
✔ 面談記録の作成とデータ管理
✔ ストレスチェックの集計やフィードバック資料づくり
✔ 衛生委員会の準備、資料印刷や配布
✔ 社内向けのお知らせ文の作成や掲示物作り など。
パソコンに向かって黙々と作業してる時間が想像以上に長いんです。
もちろん、これらは社員の健康管理や制度運営に欠かせない大切な仕事。
特に健診やストレスチェックの時期は、一気に業務が増えて忙しくなります。
保健師が一人の職場では、こうした事務作業もすべて自分でこなさなければなりません。

社員に嫌がられることも多々
産業保健師として働いていると、ふとしたときに「あ、嫌がられてるな」と感じる瞬間があります。
たとえば──
・健診の事後フォローで「また面談かよ…」と露骨に嫌な顔をされる
・面談の連絡をしても「仕事が忙しくて行けない」と返される
仕事の合間で面談を入れたりするので、時間が限られているのは承知です。
健診で数値が引っかかっていても、普段の生活には困っていない人や、メタボを指摘されても「今すぐ何か困るわけじゃないし」と思っている人にとっては、健康指導より目の前の仕事が優先になることも多いです。
何度も連絡することになり相手にとっては「面倒くさいことを言ってくる人」になってしまうこともあるんです。
特に、業務が忙しい時期や、健康に無関心な社員が多い職場では、「健康指導=余計なお世話」と思われることも…。
もちろん、伝え方やタイミングを工夫すれば変わる部分もあります。
でも、どうしても“伝わらない壁”のようなものを感じる瞬間はあって、
そんなときは正直、つらいです。
そんな状況が続くと、モチベーションが下がってしまうのも無理はありません。
だからこそ私は、「一人でも、伝わったらOK」という気持ちでやっていました。
たった一人でも、
「最近ちょっと運動はじめました」
「この前教えてもらったこと、実践してます」
そんな言葉を返してくれる人がいるだけで「あぁ、やっててよかったな」って、報われるんです。
産業保健師ってつらいを乗り越えるコツと対処法

- 「成果が見えない仕事」だからこそ、小さな変化を見逃さない
- 「一人で抱えない」環境を自分からつくる
- 「完璧じゃなくていい」と自分をゆるす
「成果が見えない仕事」だからこそ、小さな変化を見逃さない
産業保健師の仕事は、目に見える成果がすぐには出ないことがほとんど。
でも、ちょっとした表情の変化や、「最近歩くようにしてるんです」なんてひと言が聞けただけで、十分な成果だったりします。
▶ 自分の中に小さな成功メモを残しておく
▶「伝えたことが、少しでも行動につながった」経験を振り返る
これだけでも、やりがいを実感しやすくなりますよ。

「一人で抱えない」環境を自分からつくる
保健師が一人の職場では、判断に迷うことも多いもの。
そんな時は、社内外問わず相談できる人を持つことがすごく大切です。
▶ 同業の保健師とSNSや勉強会でつながる
▶ 信頼できる産業医や人事に「こんな時どうしてますか?」と聞いてみる
小さな悩みでも言葉にすることで、気持ちが軽くなります。

「完璧じゃなくていい」と自分をゆるす
「もっと良い対応があったかも」「本当にこれでよかったのかな」
そんなふうに、自分を責めてしまうことってありませんか?
でも、産業保健師の仕事に“これが正解”というものはほとんどありません。
ひとつの対応に100点満点を求めるよりも、「そのときの自分なりにベストだったか」を大切にしてみてください。

それでも産業保健師がつらいと感じる時
どうしても合わない、我慢し続けている──
そんなとき、環境を変えるというのも一つの大切な選択肢です。
このまま無理して続けていたら、
産業保健師という仕事そのものがイヤになってしまうかも…
そんな不安を感じたからこそ、一度立ち止まって、自分と向き合う時間をとってほしいと思います。
自分の気持ちを整理したり、アドバイスが欲しいならプロに頼るのも一つの手です。
そういった悩みにも親身に寄り添って相談に乗ってくれるおすすめの転職サイトはこちらから▽
何度だって選び直せるんです。
【まとめ】産業保健師がつらいと感じるのはよくあること。環境を変えることも一つの手。

今回は産業保健師のつらさについてお伝えしました。
本文の要約
産業保健師がつらいと感じる主な理由
・一人職場・少人数での勤務が多く、負担が大きい
・成果が見えにくく、やりがいを感じられない
・メンタル不調者対応が難しい
・デスクワークが多くつまらない
・社員にうざがられることも多々
産業保健師のつらさを乗り越えるコツと対処法
・「成果が見えない仕事」だからこそ、小さな変化を見逃さない
・「一人で抱えない」環境を自分からつくる
・「完璧じゃなくていい」と自分をゆるす
「産業保健師ってつらい」と感じるのは、あなただけじゃありません。向いていないわけでも、がんばりが足りないわけでもありません。
つらいときは無理をせず、立ち止まっても大丈夫。今の職場にこだわらず、あなたが笑顔で働ける場所を探すのも、一つの正解です。
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